最難の課題 断熱
現代的な家を建てるにあたって、断熱方法、断熱材などは、宗教紛争の如く、答えを出せない水掛け論的な口喧嘩の情報しか見当たらず、どの情報も主観情報であり、客観比較はありません。
仕方ないので今日は「断熱方法」の列挙と、「断熱材」の比較観点を取り上げてみます。
- 断熱方法
俗称 | 法律上の名称 | 特徴 | メリット | デメリット |
内断熱 | 充填断熱工法 | 柱と同列、壁と一体となる断熱方法 | 安い(安易な施工とすることで、断熱として用をなさないどころか、欠陥を作ることで、コストダウンとリフォーム需要を喚起できる) | 断熱性能が低い。ちゃんと施工しようとすると難しい。壁内結露の危険性も高い |
外断熱 | 外張り断熱工法 | 柱の外側に断熱材を配置する断熱方法 | 断熱性能は高い。 | 高い。施工は難しい。耐震性が低い。 |
床断熱 | - | 床下に断熱材を配置する断熱方法。基本的に内断熱と組み合わせられるべきもの | 耐シロアリ性は基礎断熱よりも高い | 欠陥を作りやすい |
基礎内断熱 | - | ベタ基礎の内側に断熱材を配置する断熱方法。妥協の産物 | なし | 断熱性能は基礎外断熱に劣り、耐シロアリ性は床断熱に劣る。 |
基礎外断熱 | - | ベタ基礎の外側に断熱材を配置する断熱方法 | 断熱性能は高い | 耐シロアリ性、耐腐食性は断熱材と施工次第だが、基本的には低い |
ということで、基本的には「施工者」次第というお寒い状況となります。※ただし、鉄筋コンクリートを除く
サボらずに、まじめに施工するのであれば、内断熱であろうが、外断熱であろうが、トータルコストに差は出なくなるだろうと思う。
なので、追い求めるものは、「用をなせるレベルの結果を得るための施工容易性/施工確実性」となります。「手抜き工事の容易性」ではありません。
- 断熱材
- 断熱性能
- 価格
- 施工確実性
- 耐シロアリ性
- 耐腐食性
- 耐酸性
- 耐火性
- 耐震性
- 断熱材内の結露可能性
- 固定安定性(施工確実性に含まれるか?)
と、こんなもんでしょうか。
これらの観点で、断熱材を評価していくことでより良い家を得られるかもしれないし、より良い業者を選べるかもしれない。
評価する断熱材は次のものが考えられるだろうか。
こら答えが出ないわけですよ・・・。
今日の気持ちは外断熱に傾きつつあります。3か月後、1年後にドコを向いているかは不明。