アラフォーが関東平野に家を建てるまでの忘備録

アラフォーが関東平野に家を建てるまでの忘備録です。

最難の課題 断熱

現代的な家を建てるにあたって、断熱方法、断熱材などは、宗教紛争の如く、答えを出せない水掛け論的な口喧嘩の情報しか見当たらず、どの情報も主観情報であり、客観比較はありません。

仕方ないので今日は「断熱方法」の列挙と、「断熱材」の比較観点を取り上げてみます。

  • 断熱方法
俗称 法律上の名称 特徴 メリット デメリット
内断熱 充填断熱工法 柱と同列、壁と一体となる断熱方法 安い(安易な施工とすることで、断熱として用をなさないどころか、欠陥を作ることで、コストダウンとリフォーム需要を喚起できる) 断熱性能が低い。ちゃんと施工しようとすると難しい。壁内結露の危険性も高い
外断熱 外張り断熱工法 柱の外側に断熱材を配置する断熱方法 断熱性能は高い。 高い。施工は難しい。耐震性が低い。
床断熱 - 床下に断熱材を配置する断熱方法。基本的に内断熱と組み合わせられるべきもの 耐シロアリ性は基礎断熱よりも高い 欠陥を作りやすい
基礎内断熱 - ベタ基礎の内側に断熱材を配置する断熱方法。妥協の産物 なし 断熱性能は基礎外断熱に劣り、耐シロアリ性は床断熱に劣る。
基礎外断熱 - ベタ基礎の外側に断熱材を配置する断熱方法 断熱性能は高い 耐シロアリ性、耐腐食性は断熱材と施工次第だが、基本的には低い

ということで、基本的には「施工者」次第というお寒い状況となります。※ただし、鉄筋コンクリートを除く

サボらずに、まじめに施工するのであれば、内断熱であろうが、外断熱であろうが、トータルコストに差は出なくなるだろうと思う。
なので、追い求めるものは、「用をなせるレベルの結果を得るための施工容易性/施工確実性」となります。「手抜き工事の容易性」ではありません。

  • 断熱材
    • 断熱性能
    • 価格
    • 施工確実性
    • 耐シロアリ性
    • 耐腐食性
    • 耐酸性
    • 耐火性
    • 耐震性
    • 断熱材内の結露可能性
    • 固定安定性(施工確実性に含まれるか?)

と、こんなもんでしょうか。
これらの観点で、断熱材を評価していくことでより良い家を得られるかもしれないし、より良い業者を選べるかもしれない。

評価する断熱材は次のものが考えられるだろうか。

    • グラスウール
    • ロックウール
    • セルローズファイバー
    • ウール(羊毛断熱材)
    • ウレタンフォーム
    • フェノールフォーム
      • ネオマフォーム
    • ポリスチレンフォーム
    • ビーズ法ポリスチレン
      • パフォームガード
    • 押し出し法ポリスチレン
    • エアロゲル
    • ポリカーボネートフォーム(?)
      • ミラフォーム
      • ミラポリカフォーム

こら答えが出ないわけですよ・・・。
今日の気持ちは外断熱に傾きつつあります。3か月後、1年後にドコを向いているかは不明。

誰に建てさせるのか

家を建てる中で最も重要で致命的になる点は、「誰に建てさせるのか」になることは、誰も異論は無いだろう。

「自称」自分が一番というのは世の中に履いて捨てる程度には沢山いる。

ある人は「営業の態度で」とか言うけども、全く客観的ではない。

ということで、可能な限り客観的な、再現性のある基準を考えてみた。

 

  • 評判を聞く

はい、いきなり主観が入ってきました。

問題は、「誰」に聞くかというところで客観性を確保したい。

まず、NGな相手は、「友人、知人」「インターネット」「本」です。「友人、知人」は評価数1なので100%の主観です。「インターネット」「本」は広告、または、営業です。誰が「直接利害関係者」が書いていないということを証明できるのか。

一方、客観性が保たれる相手については、『「自称」自分が一番』の一人、吉建ホームの社長さんが良いアイデアを出してくれています。

www.yoshiken-home.com(めっちゃ直接利害関係者ですが。)

ということで、私の考える回答は「間接的な利害関係者。建築業者が数社倒産しても影響のないところ。検査フェーズ以降を担当する会社」でしょうか。

具体的には、社長さんおすすめの「気密(C値)測定業者」をはじめとする測定業者、また「リフォーム専門業者」も良いでしょうか。

測定業者であれば成績の良い建築業者を聞けば回答が得られるでしょうし、リフォーム専門業者であれば「築浅でリフォームを依頼される家の建築業者」とか「施工状態の酷い建築業者」などのネガティブサンプルを得られることでしょう。

 

  • 工法を選ぶ

後日書こうとは思いますが、建築工法を選ぶことは極めて重要です。

バイトレベルの大工でも、プレハブなら欠陥住宅の程度も低いということです。

前項は「傷を負わない」ための方法で、本項は「傷を小さくする」ための方法になります。

伝統工法よりは在来工法、さらにはツーバイフォー工法や軽量鉄骨造工法のほうがマシと。

 

 

相当悪い営業に引っかかっても不便なだけで倒壊しませんが、業者選択を誤ると倒壊しますので、優先順位の誤りは無きよう。

最後に。吉建ホームの社長さん、御社を選ばないかもしれないけど、良い情報をありがとう。とりあえず情報代としてアゲときます。

給湯設備

一条工務店の展示場に行ってきましたが、執拗に個人情報を売れと言われたので、Uターンしてきました。
偽名でも良いのですがね。とりあえず、一条さん減点。

世界で最も風呂好きな国民ですので、給湯設備は不可欠なのです。毎日温泉に通うのは魅力的ですが現実的ではありません。
ということで、給湯設備について比較評価してみましょう。

装置 初期費用 運用費用 給湯方式 熱源、燃料 備考
ガス給湯器(都市ガス) 瞬間 メタンガス -
ガス給湯器(プロパン) × 瞬間 プロパンガス 都市ガスの下位互換
石油給湯器 瞬間 灯油 -
電気給湯器(電熱線) × 瞬間 電気 現実的なシロモノではない
電気給湯器(ヒートポンプ) 貯湯 電気 オール電化&深夜電力必須
太陽熱給湯器 貯湯 太陽 天気によって温度が変わるので、瞬間式の給湯設備で補助する必要がある

オール電化であるなら、既に選択肢はなくヒートポンプ式電気給湯器エコキュートが確定するのだけど、それ以外なら都市ガスか灯油が現実的な選択肢でしょう。どちらも高効率型のエコジョーズやエコフィールといったものがあるので、新規設置ならばソレが適切でしょう。太陽熱は併用が必須になるので、基本料金のかからない灯油式・・・と言いたいところだけど、世の中に作っているところがほとんどない。ましてや最新式の「真空管ヒートパイプ式太陽熱温水器」と「エコフィール型石油給湯器」の併用例が見当たらない。都市ガスが来ていない我が地域では、この併用型が最高効率になるんだろうなと予想してます。
実現例のある工務店様、ご連絡をお待ちしております。

冷暖房

たき火に始まる、人類による暑さ寒さのとの戦いは、現代においても行われています。

現代的な冷暖房を考えてみましょう。

冷房

装置 初期費用 運用費用 熱源 燃料 低気密住宅適正 高気密住宅適正 備考
エアコン ヒートポンプ 電気 -

現代において、家庭用の現実的な冷房はエアコンしか無い。
故に選択の余地はない。

暖房

装置 初期費用 運用費用 熱源 燃料 低気密住宅適正 高気密住宅適正 備考
エアコン 空気←ヒートポンプ 電気 -
床暖房(電気) 電熱線など 電気 × × PTCヒーターとかもあるけど、ランニングコストが高いことには変わりない
床暖房(エコキュート) 温水←ヒートポンプ 電気 × 深夜電力活用
床暖房(ガス/灯油) 温水 ガス/灯油 × 太陽熱温水器と併用したい
電気ストーブ 電熱線など 電気 セラミックヒーターなども含む
オイルヒーター 難燃性油 電気 × 立ち上がりが遅く、放射熱
石油ストーブ 燃焼熱 灯油 × 水分発生、一酸化炭素やNOx、SOxも発生か

ほかにも、ホットカーペット、こたつなどがあるのだが、室内暖房に限らせてもらう。
基本的には、高気密住宅を対象に絞るならば、ヒートポンプを使用するか、風呂と給湯設備を兼用するのが良い。
エコキュート+床暖房」、「太陽光発電+エアコン」、「太陽熱温水器+床暖房」のいずれかで、ランニングコストの低下を目指したい。

総合して

エアコン一強

床暖房も良いが、初期費用が高いので、エアコンのランニングコストに対して優位とはならないだろう。
これからの電力費(特に深夜電力)の動向次第では、太陽の力を用いることの重要性が出てくるかもしれない。

家に求めるもの

何のポリシーも持たなければ、500万円の家を買ってくれば良いだけで、話は終わり。

そんな訳はないので、挙げるだけ挙げる。

 

  • 人に優しい
  1. バリアフリー対応
  2. 平屋建て
  3. タンクレストイレ
  • 夏にも冬にも優しい
  1. 高気密高断熱住宅
  2. 洗面所もお風呂も暖かく
  3. すだれかけ完備?
  4. 床暖房?エアコン?
  • 将来の家計にも優しい
  1. プロパンガスを扱わない
  2. 壁材、床材、屋根の寿命を考える
  3. オール電化(深夜電力)て安いの?
  • 頭にも易しい
  1. 2020年 省エネ基準で使用される基準単位を用いた家屋提供者の性能評価
  2. C値1.0以上の足切り
  3. 基準値なぞ、満点未満が足切り対象。JNCAPとトヨタの関係からも日本の基準値のザルさは自明
  4. 伝統工法と在来工法は異なる。伝統工法は大工が絶滅した。

 

具体的には・・・

  • 3LDK平屋建て
  • うち和室1室
  • コンロはIH、風呂は灯油かエコキュート
  • これ以上は流動的。。。

はじめに

このブログについて

 

わたし、アラフォーの人が関東平野に家を建てるため、情報収集したり、取捨選択したりするときのネタ帳が、このブログの目的です。

 

ポリシー

  • 間違っても良いけど、ウソはつかない
  • サボっても良いけど、見捨てない
  • 諦めには寛容になる
  • 主観と客観は分ける